5.24.2020

ダン・スティーブンスのお気に入りの映画5本

Rotten Tomatoes - November 22, 2017

2017年はダン・スティーブンスにとって素晴らしい年でした。今年の最高興行収入を誇るディズニーの実写化映画『美女と野獣』だけでなく、主演を務めるFXのテレビシリーズ『レギオン』は広く称賛されました。またそんな忙しい中、サーグッド・マーシャルの伝記映画『マーシャル 法廷を変えた男』や風変わりなコメディ映画『シンクロナイズドモンスター』など、6作に及ぶ映画にも出演しました。

『ダウントン・アビー』のファンは彼をマシュー・クローリーとして認めているかもしれません(ファンのお気に入りだったクローリーの早すぎる死は少しばかり騒動を引き起こしました)。しかし、今週から公開される歴史映画『Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男』では、小説家のチャールズ・ディケンズを演じます。ホリデー要素を加えたこの映画は、小説『クリスマス・キャロル』を6週間で書き上げたというディケンズの逸話を基にした物語です。私たちはスティーブンスにインタビューを行いました。彼の好きな5本の映画についてや『Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男』の背後にある驚くべき実話、さらには家族との伝統的なクリスマスの過ごし方についてを話してくれました。

『ウィズネイルと僕』(1987)
まずは『ウィズネイルと僕』ですね。これは外せない。崇拝しているレベルです。長尺でセリフを引用することも出来るし、この映画を好きな友人も多いですよ。この映画は堕落した生活を送る2人の役者が良い休日を過ごそうと目論む話なんですが、本当に文句のつけようもないくらい素晴らしい映画なんです。とにかく語りたいことがたくさんありすぎて。心からの美しい賛辞として言いますけど、本当に本当に滑稽で面白いんです。他の映画でもこの映画のセリフがたくさん引用されているんじゃないかな。リチャード・E・グラント、 ポール・マッギャン…なんて言えばいいのか、とにかく最高なんです。好きすぎて言葉が全然出てこないな。けど本当に心から大好きな映画です。

『2001年宇宙の旅』(1968)
どこへ行く? 2001年へ。そこへ行かないと。最も奇妙で最も美しい叙事詩だと思います。いや本当に、参っちゃったね。

妻と一緒にニューヨーク・フィルハーモニー・オーケストラによる『2001年宇宙の旅』の映像を使用したコンサートに行ったんですが、とても素晴らしかったです。合間に休憩があって(休憩と言っても映画は続いているんですけどね)、休憩から戻ってきたら老夫婦の会話が聞こえてきたんです。旦那さんが奥さんに『前半に何も起こらなかったと思っているなら…』って(笑)その奥さんはあまり気に入ってなかったみたいですけど。

『雨に唄えば』(1952)
やっぱりこれは挙げたいですね。今は子供たちと一緒に見ているんですが、これは昔から好きな映画です。5歳の息子は"Make 'em Laugh"のシーンが大好きでね、すごく愉快なシーンですよね。映画を題材にした素晴らしい映画であり、見ていると本当に幸せな気持ちになれるんです。画面の色合いも美しいですし、子供たちと一緒に見ていると改めて良い映画だなって再認識させられるんです。「イエス、イエス、イエス」「ノー、ノー、ノー」っていう吹き替えのシーンなんかはすごく愛らしくて笑っちゃいます。時代を超えて面白いですよね。

『スパイナル・タップ』(1984)
これも挙げないといけないですね。(監督の)クリストファー・ゲストの映画は全部好きだし『ドッグ・ショウ!』も同じくらい好きなんですがこれは絶対にこのリストに入れたいです。イギリス人風のロックンロールを描いた作品というか、とにかく何度見ても笑えます。僕が生まれる前の時代についての話だと思うんですが、70年代~80年代の風刺だったりカルチャーだったりを見るのもこれが初めてだったんです。あと劇中のパフォーマンスも最高に楽しいですよ。『Waiting for Guffman』っていう作品も大好きなんですよね。まったく、なんて素晴らしい監督なんだろう。

『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』(1979)
『空飛ぶモンティ・パイソン』シリーズは昼夜問わずいつでもどこでも見たい作品。このシリーズは騒々しくてスマートで馬鹿げていて、そしてとんでもなく笑える超大作です。ここまでの大作となると普通なら真面目で深刻なものを作りがちだけど、コメディをこの規模で作るなんて今の時代だったらなかなかやる人はいないですよね。彼らのそういった人を驚かせるやり方がすごく好きなんです。

Rotten Tomatoes:『美女と野獣』や『レギオン』、さらには『マーシャル 法廷を変えた男』『シンクロナイズドモンスター』、そして主演を務める『Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男』と本当に素晴らしい一年でしたね。私は『Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男』で描かれていたストーリーについてはよく知らなかったのですが、あなたはどのくらい知っていましたか?またどのように取り組みましたか?

ダン・スティーブンス:僕もほとんど知りませんでした。ですが、誰かの人生を演じる時に勉強するのは必然的なことだと思います。(小説『クリスマス・キャロル』は)欧米諸国でのクリスマスの祝い方に大きな影響を与えたし、(宗教的概念である)欲や贖罪に関してもそうです。この小説は多くの普遍的なことについてを語りかけてきます。

ディケンズはその本を狂乱の中、自分自身にかなりのプレッシャーを与えながら6週間で書き上げました。彼には4人の子供がいて多額の借金もあった。執筆した作品は3冊連続で立て続けに失敗していた。アメリカ人には『マーティン・チャズルウィット』は受けなかったんですね。また、新しい社会や産業資本主義の台頭のせいで彼は縛り付けられ、驚くほどの社会風刺や怒りに燃えていました。これらの全てが『クリスマス・キャロル』の執筆に繋がったんです。

だから(執筆にかけた)時間に関しては特に意識していなかったと思いますよ。そうだ、ディケンズが救貧院で過ごしていたことは知っていました。それが作品にも影響を与えていますよね。あと彼の伝記的な話ならなんとなく知っていました。とにかく、その大変だった時期があったからこそ彼の人生や世界中の人の人生が変わったわけだから、すごく重大で濃密な時間だったってことですよね。

Rotten Tomatoes:あなたが言及したように『クリスマス・キャロル』は欧米諸国におけるクリスマスの伝統に影響を及ぼしました。あなたには休暇中に家族と祝う特別なことはありますか?

ダン・スティーブンス:僕と同じように家庭を持つ親友たちとクリスマスイブに集まって映画『マペットのクリスマス・キャロル』を見ることですかね。良い伝統でしょ?映画も良い話だしね。あっ、これもお気に入りの映画ですね。リストに載せておきましょうか(笑)

No comments:

Post a Comment